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ご挨拶

企業長挨拶

企業長挨拶 みやぎ県南中核病院企業団 企業長 下瀬川 徹

 みなさん、こんにちは。みやぎ県南中核病院のホームページにようこそ。

 当院は、仙台市の南に30kmほど離れた大河原町にある病床数310床の自治体病院です。大河原町は、宮城県の県南地域のほぼ中央に位置する小さな町ですが、国道4号線が町内を貫き、東北縦貫自動車道や新潟に通じる国道113号線へのアクセスがよく、県南の交通の要所として発展しています。

 みやぎ県南中核病院は、平成14年8月に大河原町、村田町、柴田町、角田市の1市3町を出資母体とする地域の病院として開院しましたが、過去18年間に県南の急性期医療の拠点として大きく発展してきました。開院後、救急告示病院、臨床研修病院、地域医療支援病院の指定を次々と取得し、地域災害医療センター、災害派遣チーム(DMAT)指定病院、地域がん診療病院等の認定も受け、平成26年7月には地域救命救急センターに、平成28年4月には仙南医療圏で唯一の地域がん診療連携拠点病院に指定されました。救命救急センター、腫瘍センター、緩和ケア病棟を備えた当院は、充実した医療スタッフ、施設・設備や診療体制により、仙南2次医療圏の医療の要として高い評価と信頼を得ています。

 令和2年3月末をもって長年にわたり当院の発展に貢献された内藤広郎院長が定年退職され、4月からは宮崎修吉先生を病院長とする新体制となりました。昨年から常勤の精神科医を確保でき、当院は、現在33診療科を備えた総合病院として、常勤医師66名、嘱託医8名、派遣医師1名、研修医23名の合計98名の医師と、多数の医療スタッフを擁し、仙南医療圏はもとより名取市、岩沼市、亘理町、山元町など、県南沿岸部を含む広域をカバーする医療拠点として活動しています。当院は、24時間体制の救命救急医療に特に力を入れており、病院敷地内にはドクターヘリ発着のヘリポートを備え、県北の大崎市民病院、東部沿岸部の石巻赤十字病院と並ぶ代表的な地域の救急医療施設として、仙南医療圏における高度急性期医療に大きく貢献しています。

 宮城県各地域と同様、県南部でも高齢化と人口減少が急速に進んでいます。いま当院に求められているのは、仙南医療圏における地域包括ケア社会構築の中心として医療、介護、福祉、保健の連携づくりを推進し、県南全域を視野においた将来の理想的な医療体制を実現することにあります。宮城県は、地域包括ケアシステムの構築を推進するため、平成28年度に各医療施設が将来担うべき役割を明確にする地域医療構想を策定しました。また、令和2年1月31日には、厚生労働省から仙南医療圏は全国に先駆けて「重点支援区域」に指定され、当院と白石市の公立刈田綜合病院の機能分担•医療連携が明確化されました。当院が急性期医療の拠点、公立刈田綜合病院が急性期以降の回復期を中心とした医療体制を担う方向性が示され、現在、両病院の話し合いのもとに具体化が進んでいます。当院は、高度急性期、急性期医療の拠点として今後は一層の充実を図るとともに、仙南医療圏の医療、介護施設との連携を強化し、急性期から、回復期、慢性期、在宅にいたるシームレスな医療体制整備に努めます。

 宮城県南部は、蔵王連峰や白石川など風光明媚な自然環境に恵まれ、歴史的にも伊達藩ゆかりの特有の文化を築いてきた土地柄です。当院は、「地域に信頼される、質の高い、親切な医療サービスを提供する」を理念に掲げており、この地域で暮らす住民の健康と幸せを守る使命があると考えています。医療スタッフ一同、みやぎ県南中核病院の職員であることに誇りと責任を持ち日々の診療に励んでいます。皆さまの変わらぬご支援を宜しくお願い致します。

令和2年6月吉日
みやぎ県南中核病院企業団

企業長 下瀬川 徹

病院長挨拶

病院長挨拶 みやぎ県南中核病院 病院長 宮崎 修吉

令和2年4月1日に病院長を拝命いたしました。
病院長就任と共に、まず緊急に取り組まなければならない問題は新型コロナウイルス感染症対策です。中国武漢に端を発したと言われているこの新しい感染症は瞬く間に世界に拡がり、日本にも多大な影響を及ぼしています。都市部を中心に感染患者さんが急増していますが、人的交流が広がっている現代社会においては、この仙南地域も対岸の火事と捉えて悠長に構えてはいられません。仙南地域には4床の感染症病床を持つ公立刈田綜合病院がありますが、それだけではとても足りないと予測され、当院に対しても感染拡大に備えて患者さんを受け入れる協力病院となるよう宮城県から要請がありました。それに応えて、1病棟を新型コロナウイルス感染患者さんに対応するように変更して準備を進め、4月中旬から受け入れる体制を整えました。新型コロナウイルス感染患者さんの収容要請に対して、公立刈田綜合病院と密に連携を図りながら万全の体制で臨んで参ります。

さてもう一つの大きな課題は、時代の変化に合わせて仙南地域における医療提供体制を再構築していくという問題です。仙南地域の人口は約17万人ですが、このところ毎年2千人ずつ減少しています。そのような中、昨年9月26日には厚生労働省から「再編・統合について特に議論が必要」とされる病院として全国424病院名が公表されました。その中に仙南地域の丸森町国保丸森病院と蔵王町国保蔵王病院が含まれました。また、今年1月31日にはやはり厚生労働省から、病院の再編などを重点的に支援する地域として全国3県5区域が指定されました。宮城県では石巻・登米・気仙沼とこの仙南区域が指定を受けました。これによって国から財政的な支援を受けながら、未来に向けての医療体制を再構築していくまたとない機会と考えられます。特に当院と刈田綜合病院との医療連携と機能分担が重要になります。刈田綜合病院はもちろんのこと、地域の各医療機関とも十分な話し合いを行い、住民の方々のご理解を得ながら新しい医療体制を整えてまいりたいと考えます。

また地域医療を効率良く行うためには「かかりつけ医」と病院の医療連携が重要です。皆様には是非とも「かかりつけ医」を持っていただいて、普段の健康管理は「かかりつけ医」で、手術やより高度な医療が必要となった時には「かかりつけ医」からの紹介によって、病院での治療を受けるということをお願いします。当院は地域の医療機関とは登録医会を通じて常に密な情報交換と医療連携を行っていますので、当院での治療が終わった時にはまた「かかりつけ医」に逆紹介で戻っていただくことで切れ目のない医療を受けていただくことが出来ます。

令和の時代になり、今後病院も時代に即して変化していく必要があります。引き続きご理解とご支援を賜りますようお願いいたします。

令和2年4月
みやぎ県南中核病院

病院長 宮崎 修吉