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病院長からのメッセージ

臨床研修を始める予定の皆様へ
みやぎ県南中核病院 病院長 宮崎 修吉

 平成16年春から始まった医師臨床研修制度において厚生労働省が求めていることは、医師としての人格の涵養、common diseaseが診療できるプライマリケア能力の育成、医療、医学の果たす社会的役割の認識などです。そのためにどのような病院を選択すればいいのでしょうか?先ず重要なことは初期研修教育に対する熱意を持った指導医がいることだと思います。指導医には、従来のように根性論や精神論で接するのではなく、限られた時間で必要な技術、知識、心得を適切に教育する能力が求められます。さらに患者さんの痛みや悩みを理解できるsympathyを備え、そこから得られる問題点を診療に結びつける能力を有していることも必要です。その指導体制のもとでcommon diseaseと救急症例を十分に経験できることが必要です。次に重要なことは初期研修医や後期研修医が多くいて、同世代同士で切磋琢磨しつつ向上し合う雰囲気の中で育っていく環境だと思います。これらのことが満たされていれば、初期研修医皆さんのやる気や取り組み方次第で、自ずと研修の成果は決まってきます。当院には、このような初期研修のための環境が十分に整っています。

 当院は平成14年8月に宮城県南部の大河原町に新規開業した一般病床310床の自治体病院です。仙南医療圏を中心とした医療機関との連携を強化することにより、主として高度急性期・急性期医療を担当し、がん診療を初めとする専門性の高い疾患についても連携医師からの紹介症例を中心に診療しています。また、救急診療においては、年間約4,000台近い救急車を受け入れるとともにwalk inを含めると約17,000人の時間外救急患者を診療しています。このような医療機能・連携の実績が評価され平成16年には宮城県内で3番目の地域医療支援病院に認定され、平成20年には災害拠点病院に指定されました。さらにその後、仙南医療圏では未整備であった地域救命救急センター(平成26年7月)および地域がん診療連携拠点病院(平成28年4月)の指定を受けました。これらの医療機能を支える医師は総数で100名近くであり、同規模の病院の中では診療体制は極めて充実しています。しかもその多くが臨床研修指導講習を受講済みであり、また各領域の専門医や指導医も多数いて、それぞれ専門的な指導を行っています。

 当院は開設後まだ19年と歴史は長くありませんが、何よりも地域の急性期医療を支える中核病院であるというスタッフの熱意と各科間のコミュニケーションのすばらしさが自慢です。常勤医も研修医から刺激を受けながら理想の指導医を目指して奮闘しています。

 さて、卒業予定の医学生の皆さんは現在研修予定の病院を選択すべく、活動中のことと思います。当院は本年度も初期臨床研修医を広く募集致します。いつでも見学大歓迎ですので、是非一度ご来院下さるようにお待ちしています。そして、来春からは蔵王連峰を望む当院で、医師として新しい一歩を踏み出すとともに、充実した初期臨床研修を始めましょう。

みやぎ県南中核病院

病院長 宮崎 修吉